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結婚したいと思う相手とようやくめぐり逢えたのに、親の介護でもしかして結婚出来ないかもしれないと悩んでいらっしゃいませんか?
近年男性・女性ともに平均初婚年齢が上がり、結婚したいと思う年齢と、親の介護をすべき年齢がかぶり、結婚に踏み出せない人が増えています。
しかし実は、介護にはよくある2つの大きな誤解があります。
この2つの誤解が解ければ、介護を理由に結婚を諦める必要など全くないことが分かるでしょう。
この記事では介護と結婚の両立に悩むあなたのために、
をご紹介します。
読み終えた時には、介護に対しても結婚に対しても、前向きに考えられるようになりますよ!
※当該記事に関する個別のお問い合わせは受け付けておりません。また、記事中の触れられている法的見解についての責任は一切負いかねます。所管の自治体窓口または弁護士等の専門家にご相談下さい。「そよ風」のサービスに関してのお問い合わせや不明点は、お問い合わせフォームより受け付けております。
親と仲が良い人ほど、親を見捨てて結婚なんて出来ないと、介護を理由に結婚を諦めてしまう人がいるようです。
諦めるという考えになってしまうのは、介護に対する2つの誤解があるからなのです。
その誤解とは、
①介護に費やす時間
②介護をする人
この2つに対しての誤解です。
第1章では、その2つに対しての誤解を解き、介護を理由に結婚を諦めなくてよい理由をお伝えします。
「介護は、1日のほとんどの時間を費やさないといけない」というイメージを持たれている方が多いと思いますが、そのイメージを覆すアンケート結果があります。
総務省の平成28年社会生活基本調査の中で、「家族を介護している人が、1日の中でどのくらいの時間を介護にかけているのか」という設問がありました。
その結果は、男性が2時間32分、女性が2時間28分となっており、男性も女性もほぼ同じくらいの結果でした。
この結果をみると、1日のほとんどの時間というイメージとは異なり、実際は、1日の中で介護に費やす時間は、食事や入浴等限られた時間だけだということがわかります。
親を介護するのにあたり、まず「子」である自分を思い浮かべる方が多いと思います。
しかし「もし自分が介護されるようになったら、誰に介護を依頼したいですか?」というアンケートをみてみると、以下のような結果となりました(対象者は、全国の55歳以上の男女)。
男性・女性各1~3位までは以下の通りです。
このアンケート結果にもあらわれているように、実は介護を受ける側は、介護は「子」より「介護サービス」で受けたいと思っている人が多いのです。
第1章では、介護に費やす時間と介護をする人の介護に対する2つの誤解を解きましたが、第2章では、介護と結婚を両立するためにまずやるべき2つのことについてご紹介します。
とてもシンプルで当たり前のようですが、意外と話し合いが出来ていないことが多いです。
お互いの意向を確認することもなく、介護生活や結婚生活に突入する前に、必ず話し合いをし気持ちの共有をするようにしましょう。
親・兄弟姉妹・彼氏、それぞれに対して何を話すのか、詳しく説明していきます。
まずはじめは、介護を受ける側になる親と話をしてみましょう。
「介護」「結婚」に絞って話すべき項目をピックアップしながら話すと、記録にも残せるので、オススメです。
項目の例を下記に挙げてみました。参考にしてみてください。
挙げた項目以外でも「親の兄弟について」「習い事について」等や、特に体調面が気になる、経済面が気になるという方はその項目を重点的に話し合うのも良いでしょう。
話し合う際のポイントは、なるべく否定はしないということです。
実現可能か不可能かはさておき、まずは全て聞いてあげて下さい。
また、中には、将来のことを考えてこのページを読まれている方もいらっしゃるかもしれませんが、話し合うことに早すぎるということはありませんので、ぜひ一度時間を作って、真剣に話し合ってみて下さい。
次に介護する側である、兄弟姉妹と話をしてみましょう。
項目例は、下記の通りです。
兄弟姉妹が複数いる場合は、全員が揃い皆の意向を確認出来る状態が理想です。
また誰が何をやるのか、誰が何にいくらお金を出すのか等各々に対して、具体的に話し合うようにしましょう。
話し合う際のポイントは、負担が誰かに偏ることがないようにすることです。
皆住んでいる場所も違えば、仕事や結婚、子供…それぞれの環境があると思いますので、それぞれが可能な範囲で出来ることをやれるようにすると良いでしょう。
偏りが出るようであればお金の面で負担を増やす等、なるべく平等にすることが親にとっても良い結果に繋がります。
兄弟姉妹と話し合いをするタイミングと同じくらいで問題はないですが、彼氏とも話をする必要がありますね。
項目例は、下記の通りです。
結婚に対してだけでなく、介護に対しても話をすることで、不安に思う方も多いかもしれませんが、相手の事を真剣に考えているからこそ、話し合いをしたいときっかけを作ってみましょう。
ただ、経済面や親の介護について等聞きにくい項目も含まれておりますので、状況に合わせて必要な項目を自分で選択するようにしましょう。
話し合う際のポイントは、相手の気持ちを尊重することです。
介護は一生続くものではないですが、結婚生活は一生続くものです。
時間をたくさんかけて、お互いが理解しあえるまでとことん話し合いましょう。
第1章で介護に費やす時間は思ったよりも少ないと述べましたが、親の状態や、介護方法によって大きく変わってきます。
介護と結婚を両立させるためには、親の状態や希望にあわせて、介護サービスを積極的に利用していきましょう。
地域包括支援センターとは、一言でいうと「高齢者の為の相談窓口」です。
介護サービスや日常生活支援などの相談から、介護保険の申請窓口も担っております。
相談は無料ですので、気軽に足を運ぶことが出来ますね。
介護について、専門知識を持った職員がいますので、まずはそこで相談することから始めましょう。
利用するための条件もありますので、一度問合せをしてから、実際に伺うとスムーズに進むでしょう。
全国の地域包括支援センター一覧は、以下よりご参照下さい。
厚生労働省 地域包括ケアシステム 2.地域包括支援センターについて
なお地域包括支援センターについて詳しく知りたい方は「地域包括支援センターとは介護のよろず相談所!高齢者のお困りごとに対応」をごらんください。
そこまで介護が差し迫った状態でない場合は、まずは調べてみるでも良いと思います。
介護サービスについてはこちらの記事「介護サービス26種類の利用シーンや組み合わせをわかりやすく解説!」で詳しく説明しておりますのでご覧ください。
また私たちが運営する「そよ風」の公式サイトでも介護サービスについて紹介しておりますので、あわせてご覧ください。
公式サイトにもありますが、介護サービスはニーズによって選ぶ選択肢が変わってきます。
親の状態や親・兄弟姉妹、彼氏と話し合った結果をふまえて、どのサービスに当てはまるのか、まずはそこから考えてみるのも良いでしょう。
実際に介護サービスを利用するとなった時に、最終的には資金との相談になると思います。
例えば有料老人ホームを利用するとなった場合、地域にもよりますが利用者負担は、入居金として0~数百万円、月額費用として20万円程度かかります。最近は入居金0円の施設も増えてはいますが、決して安いとはいえない金額です。
①状態
②希望
③料金
全てを整理したうえで、どのサービスが最適なのか、継続的に利用することが出来るのか、選択するようにしましょう。
第3章では、
・自分の親の介護+結婚相手の親の介護(多重介護)
・介護+結婚+仕事
と介護+結婚にまつわるその他の事例を、ケース別にご紹介していきましょう。
もしも自分の親の介護と、相手の親の介護がどちらも必要になってしまった場合、①時間の配分②お金の配分を明確に決めることが重要となってきます。
下記に例を挙げてみました。参考にしてみて下さい。
【条件】
夫婦の状況:夫は会社員・妻は主婦
介護が必要な人:夫の親(別居・介護サービス利用なし)
妻の親(同居・介護サービス利用あり)
その他:夫婦の兄弟姉妹は、遠方に暮らしている
①時間の配分
夫:休日(平日出来る時は、妻のサポート)
妻:平日
その他(兄弟姉妹):基本出来ないが、長期休暇等出来る時のみ協力
②お金の配分
夫:夫の親の日常の食費、雑費等を負担
妻:妻の親の日常の食費、雑費等を負担
その他(兄弟姉妹):医療費等、費用負担は多め
仕事はしているのか、同居しているのか、兄弟は近くにいるのか、介護サービスを利用しているのか等、状況により大きく変わるかと思いますが、配分を明確に決めることで、誰かに負担が偏るということを避けることが出来ます。
上記に挙げた例の場合、兄弟姉妹は介護に参加出来ない分、費用負担を多めにするという工夫をしています。
介護する側も、受ける側も少しでも負担が軽くなるような選択をするようにしましょう。
介護と結婚で悩むように、介護と結婚と仕事で悩んだ経験のある人もいらっしゃるのではないでしょうか。
介護で介護サービスを利用するのと同様、会社では「介護をする人をサポートする制度」がありますので、上手く活用することで仕事を手放さずに済みます。
※その他、短時間勤務制度、時間外労働の制限、深夜業の制限等
上記の他に会社独自の制度もありますので、一度制度を含めて相談をしてみるのが良いでしょう。
状況によっては、自分の希望が全て思い通りにいかないこともあるとは思います。
しかし全て自分一人で出来ることではありませんので、双方が尊重し合って、結論を出すようにしてください。
なお詳しく介護休暇について知りたい方は「介護休暇とは?介護休業との違い、条件、給付金の有無、注意点を解説」をごらんください。
介護を理由に結婚を諦めなくて良い理由と対策について説明してきましたが、私が今回の記事でみなさんにお伝えしたかったことは、「親の人生より、自分の人生を大切に」ということです。
介護は自分一人でするものではありません。
介護は一生続くものではありません。
仮に介護を理由に結婚を諦めてしまった場合、自分が介護される年齢になった時に、誰が自分を介護してくれるのでしょうか。
介護サービスを利用するとしても、利用するための、お金はあるでしょうか。
あなたの人生は、あなたのものです。
後悔しないために、自分の人生を一番大切に考えてみてください。
介護サービスをご利用の際には、私たちが運営する「そよ風」の公式サイトをご覧ください。介護サービス診断や施設検索など、様々なコンテンツをご用意しております。
<参考一覧>
・総務省 平成28年社会生活基本調査
※当該記事に関する個別のお問い合わせは受け付けておりません。また、記事中の触れられている法的見解についての責任は一切負いかねます。所管の自治体窓口または弁護士等の専門家にご相談下さい。「そよ風」のサービスに関してのお問い合わせや不明点は、お問い合わせフォームより受け付けております。
介護サービスの利用ご検討の際は、「そよ風」公式サイトをご覧ください。
私たちは全国で様々な介護保険サービスを展開しています。
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株式会社SOYOKAZE
事業統括本部部長(拠点サポート部署)
渡邉 祐貴
(介護福祉士・介護支援専門員)
介護現場に10年従事し管理者、生活相談員、計画作成担当者など様々な役務をデイサービス、ショートステイ、グループホームで経験。介護福祉士、介護支援専門員等の資格を取得し、介護の専門性を磨く。
その後、現在の役職となり介護業界での経験は約20年。
現場の感覚を忘れずに、課題や問題点を抽出し、その対策に日々取り組んでいる。
北海道
介護保険サービスは20種類以上あり、それぞれ用途やご利用目的が違います。
「どのサービスを使ったらいいのかわからない!」という方は、
まずはどんなサービスがあなたに適しているのか簡単にチェックしてみましょう!
最大4つの質問に答えていただくだけで、おすすめの介護保険サービスを紹介します。
介護保険サービスを利用するには行政が実施する要介護認定にて
要支援または要介護の判定を受けている必要があります
介護保険サービスはご自宅で生活しながら使うものと、施設に移り住むものがあります。
ライフプランに合わせて選択してください。
ご自宅でご利用できる介護サービスにはスタッフがご自宅に来てくれるものと、
介護が必要な方が通う施設があります。
ご自宅に来てもらうと住み慣れた環境で過ごせます。
施設に通うと他のご利用者との交流やレクやリハビリが充実しています。
移り住む施設の中には認知症のケアに特化しているものがあります。
施設を選ぶ際は認知症の有無をひとつの基準にしてみましょう。
日常生活を送るうえでどのくらい介護が必要かによって適している施設は変わります。
介護度を基準に選択してみましょう。