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「親が要介護2と認定されたけど一人暮らしをさせておいても大丈夫なのかな?」などと悩んでいませんか?
結論からいうと、要介護2でも一人暮らしは可能です。
「要介護2」とは、日常生活における身のまわりのことを自分で行うのが困難になってきている状態で、部分的な介助や見守りが必要です。また、なかには軽度の認知症から悪化の疑いがある方もいます。
そのため、個人によってその段階は異なりますが、訪問介護などの介護保険サービスを利用するなど、安心して暮らし続けるためのサポートや対策が必須となります。
この記事では「要介護2」の
について、まとめて紹介します。
この記事を読んでいただければ、要介護2でも一人暮らしを続けるための対策ができるようになります。ぜひ、参考にしてみてください。
※当該記事に関する個別のお問い合わせは受け付けておりません。また、記事中の触れられている法的見解についての責任は一切負いかねます。所管の自治体窓口または弁護士などの専門家にご相談ください。「そよ風」のサービスに関してのお問い合わせや不明点は、お問い合わせフォームより受け付けております。
「要介護2」とは、老化により自分の思うように身体が動かなくなることが増えたり、見守りや介助が必要になる状態です。
また「要介護1」よりも、思考力や理解力の低下がみられることがあり、身体的な介助以外のサポートが必要になることがあります。
例えば
など、これまでできていたことが思うようにできなくなることから、心身ともにつらさを感じる方が多くいます。
要介護としてどの程度なのかわかりやすいように「要介護1」「要介護3」との違いをみておきます。
「要介護1」までは部分的な介助も必要ですが、ほぼ自分でできるため一人暮らしは問題なくできます。
立ち上がりや歩行に支えが必要になってくるため、杖や歩行器など歩行をサポートする福祉用具が介護保険でレンタルできるようになります。
「要介護2」になると軽度の介護が必要になります。
足腰が弱り立ち上がりや歩行に支えが必要で、家事や買い物などの日常生活、食事や排せつなどの身の回りのことにも手伝いや見守りが必要となります。
そのため、一般的には一人暮らしが難しいといわれる状況になりますが、訪問介護などの適切な介護保険サービスを利用すれば不可能ではありません。福祉用具のほとんどが介護保険でレンタルすることが可能となります。
「要介護3」になると中程度の介護が必要となります。
一人ではできないことが多くなることから、介護保険の限度額内でまかなうことが難しくなり、自費の負担額も多くなります。
そのため、一人暮らしは必ずしも不可能ではありませんが、施設への入居を検討したほうがよい状態となります。また、中重度の要介護の方のみが入居できる特別養護老人ホームへの入居対象となります。
ここでは「要介護2」の方が自宅で一人暮らししながら利用できる介護保険サービスについてまとめます。
一人暮らしの場合は、大きく分類すると以下の5種類になります。
自宅で受けるサービス | 訪問介護 訪問入浴介護 訪問看護 訪問リハビリテーション 定期巡回・随時対応型訪問介護看護 |
施設に通って受けるサービス | デイサービス デイケアサービス 地域密着型通所介護 療養通所介護 認知症対応型通所介護 |
短期間の宿泊を受けるサービス | ショートステイ 短期入所療養介護 |
訪問・通い・宿泊を組み合わせて受けるサービス | 小規模多機能型居宅介護 看護小規模多機能型居宅介護 |
福祉用具をレンタルする | 福祉用具貸与 特定福祉用具販売 |
これらの中から最適なサービスを組み合わせて利用します。
ケアプランの内容は個人の状態により異なるため、ケアマネジャーと相談しながらプランニングしていきますが、「要介護2」では、身の回りの介助が必要になってくることから、一人暮らしの場合は、家族と住んでいる場合と比較して自宅に訪問してサービスを提供してくれる「訪問介護」などの回数が多くなります。
一例として、イメージしやすいように家族と暮らしている場合とあわせ以下にまとめてみます。
一人暮らしの場合 | 家族と暮らしている場合 |
・訪問介護:週3回 ・訪問看護:週1回 ・訪問リハビリ:週1回 ・デイサービス:週2回 ・歩行器と手すりをレンタル | ・ショートステイ:2~3か月に1回(1週間程度) ・訪問看護:週1回 ・デイサービス:週3回 ・ベッドと杖をレンタル |
ケアプランに基づき、「訪問介護」ではヘルパーさんが食事の用意や掃除などの日常生活でのサポート、入浴などの身体的介助、「訪問看護」では体調管理や入浴介助など、「訪問リハビリ」では日常動作の確認やリハビリのサービスが受けられます。
「デイサービス」では日帰りで施設に通い、食事や入浴、機能訓練などのサービスを受けられます。
「ショートステイ」は施設に宿泊して、食事や入浴、機能訓練などのサービスを受けられ、一人暮らしでも利用は可能です。
「福祉用具」はほとんどのものが介護保険を利用してレンタルすることが可能となります。
介護保険のサービス利用には、支給限度額が設定されています。この支給額内であれば、介護サービスにかかった費用の1~3割の自己負担で利用することができます。
ただし、限度額を超えてサービスを利用した場合は、超えた部分は全額自己負担となるため注意が必要です。
参考までに介護度別の利用限度額を下記に記載しておきます。この1割(または2~3割)が自己負担額となります。
※令和1年12月時点
※お住いの地域や条件により異なります。
適切な介護保険サービスの利用に加えて、「要介護2」で一人暮らしを続けていくためには、最適な環境にしておくことが大切です。
ここでは、基本的なものを4つ紹介します。
可能な限り自宅で暮らし続けるためには、自宅の安全対策が重要なポイントとなります。
なぜなら、高齢者の事故の多くは自宅でおきているといわれるからです。自宅で安全に暮らせるように段差や危険な場所がないか確認し、浴室やトイレに手すりをつけるなどのリフォームをしておきましょう。
なお、リフォームの工事費用については、介護保険から補助金を受けることができます。住宅改修費用は1人につき20万円までです。
補助金を受けられる条件など詳しく知りたい方は「【簡単解説】失敗しない介護リフォームのポイント・費用・優遇制度まで」の記事をご覧ください。
健康な身体づくりのためには食事は欠かすことができません。
しかし、毎食の調理や買い物に手間や負担を感じる方も少なくありません。そのため、栄養のバランスが崩れやすく、食事することすら億劫になってしまうことがあります。
訪問介護での買い物や調理のサポートを受けるほか、最近では民間の食事サービスのバリエーションも増えているので、それらをうまく組み合わせて活用するのもおすすめです。
ただし、買い物や調理は、続けていた方が自立した生活を継続することにもつながりますので、無理のない範囲で自炊することをおすすめします。
そのうえで、困難なことやストレスになるようなことは、サービスを活用して栄養バランスのよい食事を続けられるようサポートしましょう。
高齢者の一人暮らしで心配なことの一つとして、緊急時に対応できないということがあげられます。
親との日頃のコミュニケーションをとることに加え、親とつきあいのある近所の方に普段から様子を見に行ってっもらったり、見守りサービスを活用するという方法があります。
最近では、照明や家電など、毎日使用するものに通信機器がついているものがあり、一定時間使われないと家族に通知されるなど、プライバシーは守りつつ見守りができるICT機器もあります。
また、自治体によっては緊急通報システムを設置してくれるところもあります。自宅で具合が悪くなったときやケガをしたときに、緊急通報ボタンを押すことで民間の警備会社に通報がいき駆けつけてくれるサービスです。
このほかにも、熱を感知すると自動で民間受信センターに通報され、消防車を手配するなどキッチンに火災センサーを設置してくれるところもあります。
料金は無料のものから有料のものまでありますので、お住いの自治体に問いあわせてみましょう。
<「緊急通報システム」の問い合わせ窓口>
地域包括支援センター
そのほか、企業が独自に行っている見守りサービスの種類やサービスも増えています。詳しい内容は「高齢者の見守りサービスはどう選ぶ?サービス6選を詳しく紹介」の記事を参考にしてみてください。
緊急時の対応に加えて、高齢者の一人暮らしで心配なことしてあげられるのが、詐欺や窃盗などの犯罪の被害にあわないかということです。
警察庁の発表によると高齢者を狙った被害割合は増加傾向にあります。
(参照)警察庁「特集II 子供・女性・高齢者と警察活動」https://www.npa.go.jp/hakusyo/h25/honbun/html/pf241000.html
留守中を狙う空き巣だけでなく、自宅に居るときに盗みに入るほか、業者を装って家を訪れて盗みを行う、悪質商法や詐欺など、在宅の高齢者を狙った犯罪もおきています。こうした犯罪被害にあわせないために家族全員で対策をしておきましょう。
対策例として以下のようなことがあげられます。
警察庁が公表しているデータによると、空き巣など侵入の場合、約半数が5分以内に侵入できなかったらあきらめています。窓ガラスを割られてカギを開けられても補助錠で空き巣を免れたというケースは実際にあります。
(参照)警察庁「住まいる防犯110番」https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/theme_b/b_c_3.html
補助錠をつけるほか、防犯フィルムを貼って割れにくくする、窓に面格子をつける、振動に反応する防犯センサーをつけるなどの強化をしましょう。
また、テレビでも取りあげられているような詐欺の被害にあってしまう可能性はあります。日ごろからマメに連絡を取るようにして、登録している番号以外は一度連絡を取り直すなど、家族間で決めておくと安心です。
これ以外にも、普段から近所付きあいを密にする、ゴミ出しの短時間でも施錠するなど日常的な心掛けが大切になります。
そのほか、ホームセキュリティは高額ではありますが、利用することでのメリットや、何よりも精神的な安心感を得ることができますので、基本対策は徹底しつつ、どうしても不安な場合は検討してみるのもよいでしょう。
「要介護2」でも適切なサポートを受けることで一人暮らしは可能です。しかし、日々の暮らしのなかに困難なことが増え少しでも不安がある場合は施設利用を検討してみましょう。
無理に一人暮らしを続けた場合、介護サービス料の自己負担額が高額になったり、火の不始末などの危険やトラブルが伴うことがあります。そうなる前に、早めの情報収集をしておき、施設に入居することも検討しておきましょう。
要介護2が入居できる主な施設は以下の4つです。
これ以外にも、通常、要介護3以上が入居できる「特別養護老人ホーム」でも、特別な事情が認められれば入居が可能です。
また、身体の状態によっては以下の施設に入居できる場合があります。
それぞれの施設特徴については「【一覧で簡単にわかる】老人ホーム11種類の特徴や違い・費用・選び方」の記事をあわせて読んでみてください。
施設入居を検討する場合には、まずは気になる施設のホームページから資料請求をしたり、ケアマネジャーに相談して情報収集します。そのうえで、入居を検討してみたい施設を複数選び、実際に見学をしてみましょう。
施設に入居すれば当然費用はかかりますが、その分、安心して暮らせるメリットがあります。
ただし、費用が高額となりますので、費用面で入居検討が難しい方は、自宅で24時間対応の介護サービスが受けられる「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」を利用するという方法もあります。サービス展開のない地域などもありますので、詳しくはケアマネジャーに相談してケアプランに組み込めるか確認してみましょう。
定期巡回のサービスについて知りたい方は「定期巡回・随時対応型訪問介護看護とは24時間対応の訪問介護サービス」のあわせて読んでみてください。
いかがでしたか?
「要介護2」になると介助や見守りなどのサポートが必要になりますが、適切なサービスを利用することで、一人暮らしをすることも十分に可能です。
住み慣れた場所で可能な限り暮らし続けたいという気持ちを大切に、安心安全な暮らしができるように家族でしっかりと環境を整えておきましょう。
※当該記事に関する個別のお問い合わせは受け付けておりません。また、記事中の触れられている法的見解についての責任は一切負いかねます。所管の自治体窓口または弁護士などの専門家にご相談ください。「そよ風」のサービスに関してのお問い合わせや不明点は、お問い合わせフォームより受け付けております。
私たちは、様々な介護保険サービスを全国で展開しています。
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株式会社SOYOKAZE
事業統括本部部長(拠点サポート部署)
渡邉 祐貴
(介護福祉士・介護支援専門員)
介護現場に10年従事し管理者、生活相談員、計画作成担当者など様々な役務をデイサービス、ショートステイ、グループホームで経験。介護福祉士、介護支援専門員等の資格を取得し、介護の専門性を磨く。
その後、現在の役職となり介護業界での経験は約20年。
現場の感覚を忘れずに、課題や問題点を抽出し、その対策に日々取り組んでいる。
北海道
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介護保険サービスを利用するには行政が実施する要介護認定にて
要支援または要介護の判定を受けている必要があります
介護保険サービスはご自宅で生活しながら使うものと、施設に移り住むものがあります。
ライフプランに合わせて選択してください。
ご自宅でご利用できる介護サービスにはスタッフがご自宅に来てくれるものと、
介護が必要な方が通う施設があります。
ご自宅に来てもらうと住み慣れた環境で過ごせます。
施設に通うと他のご利用者との交流やレクやリハビリが充実しています。
移り住む施設の中には認知症のケアに特化しているものがあります。
施設を選ぶ際は認知症の有無をひとつの基準にしてみましょう。
日常生活を送るうえでどのくらい介護が必要かによって適している施設は変わります。
介護度を基準に選択してみましょう。