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ミンナノミライは介護施設「そよ風」を展開する株式会社SOYOKAZEが
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訪問介護

夜間対応型訪問介護とは介護保険サービスの1つ!メリットや料金など

「在宅介護で利用できる夜間対応型訪問介護とはどんなサービスなのか?料金はいくらぐらいなのか?」
と夜間対応型訪問介護の利用にあたり、サービス内容や料金など詳しく知りたいという方はいらっしゃいませんか?

夜間対応型訪問介護とは、その名の通り夜間の時間帯に以下のサービスが受けられる訪問介護サービスです。

  • 定期的に訪問してくれる定期巡回サービス
  • オペレーターから連絡を受けて訪問する随時訪問サービス
  • オペレーションサービス

この記事では夜間対応型訪問介護の

  • 基礎知識
  • メリット、デメリット
  • 向いている人
  • 料金
  • 利用条件と利用方法
  • 類似サービスとの違い

について説明します。

この夜間対応型訪問介護とはどんなサービスなのか具体的に知ることができ、利用検討に向け行動することができるでしょう。

※当該記事に関する個別のお問い合わせは受け付けておりません。また、記事中の触れられている法的見解についての責任は一切負いかねます。所管の自治体窓口または弁護士等の専門家にご相談下さい。「そよ風」のサービスに関してのお問い合わせや不明点は、お問い合わせフォームより受け付けております。

1.  夜間対応型訪問介護とは夜間の時間帯に受けられる訪問介護サービス

夜間対応型訪問介護とは、夜間の時間帯に限定した訪問介護が受けられる介護保険サービスのひとつです。

認知症の方や老々介護をしている方など、夜間の介護ニーズが高まったことから2006年に始まった地域密着型サービスで、在宅介護をする方にとって夜間介護の負担を軽減できる便利なサービスです。

1-1 午後6時~午前8時でサービス提供する事業所が多い

夜間対応型訪問介護は明確に時間が決められています。

夜間とは午後10時~午前6時までを含む時間帯のことを指すのですが、多くの事業所はこの夜間の時間帯を含んだ午後6時~午前8時までをサービス提供時間として設定しています。
(午前8時~午後6時までは、夜間対応型訪問介護のサービス提供時間に含むことができないため)

1-2 3つのサービス内容

夜間対応型訪問介護で受けられるサービスは、以下3つになります。

①定期巡回サービス
ホームヘルパーが定期的に利用者の自宅を訪問し、1回の訪問につき約30分程度で以下のようなサービスを行います。
※訪問時間や回数は、ケアプランであらかじめ決められた内容に沿って行います。

  • 安否確認
  • 排泄介助
  • 体位変換
  • おむつ交換

など

受けられないサービスがあるので注意

以下サービスは受けることができません。
・利用者以外に対するサービス:家族のための家事・来客対応など
・日常生活に支障がでないサービス:家具など生活用品の修理・窓ふき・ペットの散歩・草むしりなど

②随時訪問サービス
「夜間に急に具合が悪くなってしまった」
「転倒してしまって自力で起き上がることができない」
などの緊急時利用者や家族からの連絡を受け、必要に応じてホームヘルパーが訪問し対応をします。また各事業所は医療面の対応が必要な場合を想定し、訪問看護ステーションや主治医と連携をしております。

緊急時の連絡用にあらかじめ「ケアコール端末」が利用者には配布されますので、それを利用して連絡するかたちとなります。
※ケアコール端末とはボタンなどの簡単な操作が基本で、オペレーターに直接連絡できる機器です。

1回の訪問につき約30分程度が目安となっており、サービス提供時間内であれば複数回利用は可能ですが、1回につき費用が発生するので、訪問回数分費用がかかることになります。

③オペレーションサービス
オペレーションセンターにいるオペレーターが利用者からの通報を受け、通報内容をもとに対応方法を判断するサービスです。

オペレーターはあらかじめ利用者のお身体の状況や環境を把握しており、通報を受けるとその内容も含めて、

  • ヘルパーの派遣(通報をもとにヘルパーが訪問すると、②随時訪問サービスとなります。)
  • 主治医への連絡
  • 救急車の手配
  • 対応方法の提案
  • 利用者の相談相手

など幅広い対応を行います。

オペレーションセンターを設置していない事業所もある

利用者が少なくヘルパー自身が利用者からの通報に対応できる場合、オペレーションセンターを設置しなくてもよいということになっています。

オペレーションセンターがなくても、緊急連絡時にヘルパーが対応できる状態というのが条件ですので、利用者にとってはオペレーションセンターがある場合と利用できるサービス内容は変わりません。

ケアコール端末については、オペレーションセンターの有無に関わらず利用者に配布が必須で、利用者からの連絡時には、一般電話や携帯電話は認められておりません。

2.メリット・デメリット

2-1 メリット

・夜間の緊急時にすぐ通報できるので安心
人の目が入りにくく、緊急時もまわりが気づきにくい夜間ですが、ボタンひとつでオペレーションセンターに連絡ができるのでとても安心です。特に近くに家族がいない方は、「すぐに」「簡単に」通報できるのは助かりますよね。

・家族の介護負担軽減になる
在宅介護をする家族にとって、夜間の時間帯だけでも介護サービスが利用できれば、大きな介護負担軽減になります。老々介護の場合、転倒時の起き上がりなどの介助は体力が必要となりますので、夜間対応型訪問介護を利用することで人の手が借りられ、負担軽減につながります。

・離れて暮らす家族も安心
1人暮らしの高齢者の場合、夜間対応型訪問介護を利用していれば、定期巡回サービスの安否確認が定期的にあることで離れて暮らす家族も安心できます。緊急時も家族に連絡がスムーズですので、1人暮らしの方にはぜひおすすめしたいサービスです。

2-2 デメリット

・料金が高額になる可能性がある
料金は月額の基本料金と、各サービス利用につき1回あたりの料金がかかります。そのため何回も利用をしてしまうと料金が高額になる可能性があります。また、ケアコール端末の貸与料については、利用者の費用負担はありません。

・同じ市区町村に住んでいないと利用できない
夜間対応型訪問介護は地域密着型サービスのため、原則サービスを提供する事業所と同じ市区町村に住んでいないと利用することはできません(一部例外あり)。提供する事業所数も多くはありませんので、利用検討の際は、ケアマネジャーや市区町村の担当者に相談をしましょう。

・サービス提供時間が限定されている
夜間対応型訪問介護のサービス提供時間は事業所により異なりますが、長くても午後6時~午前8時までです。オペレーションサービスについては、その時間帯以外でも利用できる事業所がありますが、「24時間通報対応加算」といって日中においても対応できる体制を整えるため、追加費用がさらにかかります。

3.夜間対応型訪問介護の利用に向いている人

前章にてメリット・デメリットについて説明しましたが、どんな人が夜間対応型訪問介護に向いているのでしょうか。

一例ではありますが、以下のような人は夜間対応型訪問介護の利用をおすすめします。

  • 1人暮らしのため夜間の生活が心配な方
  • 老々介護で緊急時誰かの手を借りたい方
  • 家族と同居しているが家族の介護負担を減らしたい方

夜間の緊急時にケアコール端末を利用すれば、すぐにオペレーターとつながれるというのは在宅介護をする方にとっては安心です。

4.料金はオペレーションセンターの有無で異なる

夜間対応型訪問介護 料金

※地域単価10円での計算
※自己負担額1割での計算
※2024年4月時点

夜間対応型訪問介護の料金は、オペレーションセンターの有無で異なります。介護度ごとに料金は分けられておりませんが、1回あたりの費用については利用回数ごとに料金が加算されます。

24時間通報対応加算とは、夜間ではなく日中にオペレーションサービスを利用した場合にかかる費用となります。日中の対応は全ての事業所が可能ではなく、対応できる体制を整えている事業所のみで利用可能となります。

なお、

  • ケアコール端末費用(貸与料・設置料・保守料など)
  • オペレーションサービス費用(月額基本料金の中に含まれる)

はかかりません。

<オペレーションセンター設置ありの事業所利用の場合>
「月額基本料金+各サービス利用につき1回あたりの料金」がかかります。

1か月の利用例としては、
・月額基本料金:989円
・定期巡回サービス:1週間に2回✕月4週→372円✕8回=2,976円
・随時訪問サービス(ヘルパー1人):1か月に1回→567円
1か月の合計料金 4,532円
となります。

<オペレーションセンター設置なしの事業所利用の場合>
月額基本料金のみとなります。

5.利用条件と利用方法

利用条件
夜間対応型訪問介護は住み慣れた自宅で生活を継続していくための、地域密着型サービスです。そのため要介護1以上の認定が利用条件となり、また事業所と同じ市区町村に住んでいなければ利用することはできません。

併用不可のサービス
夜間対応型訪問介護は自宅に住んでいる高齢者に対してのサービスとなりますので、有料老人ホームやグループホームなどの入居系のサービスでは利用することはできません。

また小規模多機能型居宅介護や定期巡回・随時対応型訪問介護看護など同じような内容のサービスは併用することはできません。

夜間の訪問介護併用について注意

夜間に訪問介護を併用することはできますが、オペレーションセンター設置なしの事業所の場合、月額制のため併用することはできませんのでご注意ください。

オペレーションセンター設置あり:夜間の訪問介護併用可
オペレーションセンター設置なし:夜間の訪問介護併用不可

利用方法
①ケアマネジャーに相談
担当のケアマネジャーがまだいない方は、地域包括支援センターに相談しケアマネジャーの選定をしましょう。ケアマネジャーが決まった後は、夜間対応型訪問介護を利用したい旨を相談しましょう。

②ケアプランの作成
ケアマネジャーとの相談を経て、事業所を選定しケアプランの作成となります。

③契約後、サービス利用開始
ケアプランを作成し、サービス内容や注意事項を確認のうえ契約となります。

事業所選定時に注意すること

夜間対応型訪問介護を提供する事業所は少ないため、選定時に複数の事業所を比較することは難しいですが、仮に複数の事業所から選定できる場合は以下のような点に注意すると良いでしょう。

・オペレーションセンター設置の有無
・サービス内容、料金について詳しい説明があるか
・訪問日時の変更やヘルパーの変更など臨機応変に対応可能か
・スタッフの言葉遣いや対応に気になる点はないか

特にオペレーションセンター設置の有無については、料金や併用サービスにも関係してきますので必ず確認するようにしましょう。

6.類似サービスとの違い


夜間対応型訪問介護と似たようなサービスで

  • 訪問介護
  • 定期巡回・随時対応型訪問介護看護

があります。どのような違いがあるのかまとめました。

<訪問介護>

訪問介護と夜間対応型訪問介護の大きな違いは、

  • サービス提供時間
  • サービス内容

となります。

まず訪問介護は日中もサービスが受けられるのに対し、夜間対応型訪問介護は夜間に限定されます。

またサービス内容に関しては、訪問介護は日中も受けられるため掃除や洗濯などの生活援助が受けられますが、ケアコール端末でのやりとりはできません。それに対し夜間対応型訪問介護は夜間に限定されるため、定期巡回サービスで受ける身体介護が中心となりますが、ケアコール端末による緊急時のやりとりが可能となります。

これらをふまえると、

  • 夜間以外の時間も必要な方
  • 掃除や洗濯など生活援助サービスが必要な方

には訪問介護をおすすめしますが、訪問介護と夜間対応型訪問介護の併用も可能ですので、必要な時間やサービス内容で、どちらかのみ利用、併用しての利用をご検討ください。
(オペレーションセンター設置なしの事業所は、夜間に訪問介護との併用をすることはできません。)

訪問介護についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事「訪問介護とは?在宅介護の強い味方!メリットや料金を知ってぜひ利用しよう」をご覧ください。

<定期巡回・随時対応型訪問介護看護>

定期巡回・随時対応型訪問介護看護と夜間対応型訪問介護の大きな違いは、

  • サービス提供時間
  • 料金

となります。

まず定期巡回・随時対応型訪問介護看護は24時間サービスが受けられるのに対し、夜間対応型訪問介護は夜間に限定されます。

また料金に関しては、定期巡回・随時対応型訪問介護看護が月額定額制なのに対し、夜間対応型訪問介護は月額料金+各サービス利用につき1回あたりの料金がかかります。

これらをふまえると

  • 夜間以外の時間も必要な方
  • 夜間だけでも利用回数が多い方

には定期巡回・随時対応型訪問介護看護をおすすめします。定期巡回・随時対応型訪問介護看護と夜間対応型訪問介護の併用はできないため、必要な時間・必要な回数でどちらを利用するかご検討ください。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事「定期巡回・随時対応型訪問介護看護とは24時間対応の訪問介護サービス」をご覧ください。

さいごに

いかがでしたでしょうか。

夜間対応型訪問介護は夜間に時間が限定されますが、ケアコール端末による緊急時の連絡が可能となりますので、夜間安心してご自宅でお過ごしいただけます。

利用回数によっては料金が高くなりますが、訪問介護と併用可能ですので、夜間の在宅介護に不安がある方はぜひ利用をご検討ください。

※当該記事に関する個別のお問い合わせは受け付けておりません。また、記事中の触れられている法的見解についての責任は一切負いかねます。所管の自治体窓口または弁護士等の専門家にご相談下さい。「そよ風」のサービスに関してのお問い合わせや不明点は、お問い合わせフォームより受け付けております。

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この記事の監修者

株式会社SOYOKAZE
事業統括本部部長(拠点サポート部署)
渡邉 祐貴
介護福祉士・介護支援専門員


介護現場に10年従事し管理者、生活相談員、計画作成担当者など様々な役務をデイサービス、ショートステイ、グループホームで経験。介護福祉士、介護支援専門員等の資格を取得し、介護の専門性を磨く。
その後、現在の役職となり介護業界での経験は約20年。
現場の感覚を忘れずに、課題や問題点を抽出し、その対策に日々取り組んでいる。

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