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高齢の親の住み替えを検討した際に、いくつか住み替え候補が挙がると思いますが、比較的お元気な方の場合サ高住と有料老人ホームで迷うという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
子供と同居したり、普通の賃貸物件に住み替えなど選択肢がいくつかある中で、サ高住や有料老人ホームは高齢者向けの住まいのため安心できておすすめです。
明確な違いはあるものの、なかなか違いはわかりにくいですよね。
そこでこの記事では、サ高住と有料老人ホームの違いが分からない人向けに
についてわかりやすく解説いたします。
この記事を読んでいただければ、サ高住と有料老人ホームの違いを理解することができ、住み替えの候補を検討しはじめることができるようになるでしょう。
※当該記事に関する個別のお問い合わせは受け付けておりません。また、記事中の触れられている法的見解についての責任は一切負いかねます。所管の自治体窓口または弁護士等の専門家にご相談下さい。「そよ風」のサービスに関してのお問い合わせや不明点は、お問い合わせフォームより受け付けております。
違いを説明する前にまずはサ高住と有料老人ホーム、それぞれの概要を簡単に説明します。
サ高住とは正式名称「サービス付き高齢者向け住宅」といい、一言でいうと高齢者向けの賃貸住宅です。
通常のマンション同様、主に賃貸借契約となりますが、
などの点が特徴として挙げられます。
※終身建物賃貸借制度とは、借家人が死亡したときにのみ契約を終了することができる制度で、高齢者が終身にわたり安心して賃貸住宅に居住できる仕組みのこと。ただし終身建物賃貸借制度は都道府県知事から認可を受けた一部サ高住に限られる。
なお、サ高住には「一般型」と「介護型」の2つがあり、介護サービス提供の有無や契約形態に違いがあります。介護型のサ高住については、後述する介護付有料老人ホームとほぼ同様のサービスが提供されますので、そちらを参考にしてください。
サ高住について詳しく知りたい方はこちらの記事「サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)とは?入居条件・費用など」をご覧ください。
有料老人ホームとは、一言でいうと高齢者向けの居住施設です。
それだけ聞くとサ高住と同じでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、厚生労働省は
のうち1つ以上をサービスとして提供している施設を有料老人ホームして定義しています。
また有料老人ホームは「介護付」「住宅型」「健康型」の3種類に分けられ、それぞれ提供サービスが異なります。
介護などのサービスが受けられる高齢者向けの居住施設です。介護サービスが受けられるので要介護者の方を対象としている施設が多いですが、自立や要支援の方が入居できる施設もあります。
介護付有料老人ホームは都道府県から「特定施設入居者生活介護」という指定を受けており、介護が必要になった場合施設のスタッフから24時間体制でサービスを受けることができます。介護が受けられるということから、介護度が高い方でも、安心して生活をすることができます。
※前述した介護型のサ高住も「特定施設入居者生活介護」の指定を受けているので、介護付有料老人ホームと同じく、介護サービスを受けることができます。
生活支援などのサービスが受けられる高齢者向けの居住施設です。
介護サービスの提供はないため介護が必要になった場合、訪問介護など別途契約をして外部のサービスを利用します。ご自宅同様必要なサービスを必要な分だけ利用できるのが特徴です。
食事などのサービスが受けられる高齢者向けの居住施設です。
自立して生活できるお元気な高齢者を対象としているため、介護が必要になった場合は退去しなければなりませんが、健康型有料老人ホームは共有スペースが充実しているので、お元気な高齢者にとっては楽しみながら生活することができます。
有料老人ホームについて詳しく知りたい方はこちらの記事「【有料老人ホームとは】特徴、料金、サービス、一日の生活を簡単解説」をご覧ください。
前述した概要をみるとなんとなくサ高住と有料老人ホームは違うものなんだなと理解できた方もいらっしゃると思いますが、2章ではサービス内容や入居対象者などの違いをもう少し詳しく説明していきます。
2章で取り上げる7つの違い以外にも、サ高住と有料老人ホームでは管轄の違いなどありますが、利用者に直接的に関わる部分を今回はピックアップしました。
2章で説明する違いを以下にまとめます。
※2章でとりあげるサ高住は「一般型」に絞って説明させていただきます。
サ高住は概要でも説明した通り賃貸住宅ですので、一般的な賃貸物件と同じく『賃貸借契約』を結びます。
※生活支援サービスを受ける場合は別途サービス利用契約を結ぶ
それに対し有料老人ホームは『利用権方式』といって、入居時に一時金を前払いで支払うことで施設を利用する権利と、生活支援サービスを受ける権利が同時に保証される契約を結びます。
これはサ高住はあくまで賃貸住宅で、住まいとサービスの提供は別として捉えられているのに対し、有料老人ホームは居住施設で、住まいとサービスがセットで提供される施設として捉えられていることによる違いだといえます。
サ高住で提供されているサービスは『安否確認』『生活相談(支援)』の主に2つです。
①安否確認:常駐スタッフによる定期的な巡回や感知センサーによる見守りなど(日中に限る)
※夜間の対応はスタッフによる対応や緊急通報装置による対応など各サ高住により対応の違いあり。
②生活相談:お困りごとの相談や緊急時の家族への連絡など生活全般のサポート
サ高住では介護サービスの提供はないので、介護サービスが必要になった場合は外部の事業者と別途契約をして利用することとなります。
それに対し有料老人ホームで提供されているサービスは、種類ごとに以下の通りとなっています。
1番の大きな特徴は、介護サービスは介護付有料老人ホームでしか提供されていないということです。
住宅型有料老人ホームは介護サービスが必要になったら外部の事業者と別途契約をして利用、健康型有料老人ホームは介護サービスが必要になったら退去しなければならず、同じ有料老人ホームでも大きな違いといえます。
生活の自由度というとかなりざっくりとした言い方になりますが、前述した提供サービスの違いによりサ高住と有料老人ホームでは1日の過ごし方が大きく異なり、それが生活の自由度の違いとなります。
サ高住では介護サービスや食事サービスの利用など個人の自由ですので、1日のスケジュールは特に決められておらず、外出も自由にすることができます。
それに対し有料老人ホームは、介護付・住宅型・健康型と施設種類により違いはありますが、食事などサービスを受ける時間が決まっていたり、起床や就寝の時間が決まっていたりなどある程度1日のスケジュールが決められています。また外出についても基本的に事前に許可が必要な施設が多いです。
有料老人ホームでの1日の暮らしについて詳しく知りたい方はこちらの記事「【有料老人ホームとは】特徴、料金、サービス、一日の生活を簡単解説」の3章をご覧ください。
居室の広さや居室設備、共有スペースなど設備の違いもあります。
サ高住は居室の広さ原則25㎡以上と広めで、介護サービスなどの利用が個人の自由なので、キッチンや浴室付きの居室も多いです。バリアフリー仕様で高齢者向けの設計となっていますが、レクリエーションルームなど共有スペースは有料老人ホームと比較すると少ないです。
それに対し有料老人ホームは居室の広さ13㎡以上とサ高住と比較するとやや小さめなので、施設による違いはありますが、居室設備は簡易キッチンなど限定されている場合があります。しかし廊下幅の指定や緊急通報装置設置義務があるなど、サ高住よりも設備条件が厳しいので、高齢者が住みやすい工夫は各所になされています。
またレクリエーションルームなど共有スペースが充実しているのも、有料老人ホームの大きな特徴です。
今まで紹介してきた契約形態や提供サービス、施設設備などの違いは費用の違いにもあらわれます。
サ高住は入居時には敷金として家賃数か月分の支払い、月額費用は数万円~30万円程度が目安です。バリアフリー仕様で高齢者向けの設計になっていたり、安否確認や生活相談のサービスが受けられるため、一般的な賃貸物件よりもやや高くはなりますが、驚くほど高額な費用がかかるというわけではありません。
ただ介護サービスを別途利用するとその分の費用が上乗せされますので、毎月の費用が高額になってしまう可能性もゼロではありません。
それに対し有料老人ホームは入居時に入居一時金を支払い、月額費用は15~40万円程度が目安です。
有料老人ホームは
と支払い方式が選択できる施設が多いため、入居一時金の額は一概には言えませんが、おおよそ数百万円~数千万円で、一部高級有料老人ホームと呼ばれる施設では数億円かかる施設もあります。
利用権方式で施設を利用する権利だけでなく、サービスを受ける権利が保障されるので、サ高住と比較すると高額になる傾向があります。
また住宅型有料老人ホームはサ高住と同じく、介護サービスを別途利用するとその分の費用も上乗せされます。
細かく違いをみてきましたが、それぞれに入居条件が設定されているので、入居条件を満たさなければ入居することはできません。
サ高住は60歳以上、または60歳未満の方で要介護認定を受けた方が入居対象です。入居条件は少ないですが、基本的に一人で生活ができる高齢者を対象としてますので、認知症不可など独自の条件を設定している場合もあります。
有料老人ホームは施設によりますが、年齢は60歳以上または65歳以上が入居対象となる施設がほとんどです。
介護度の違いは
と施設種類によって異なります。
提供サービスや費用など様々な違いを説明してきましたが、それらの違いによりメリット・デメリットにも違いがあらわれます。
サ高住の最大のメリットは「最低限のサービスで安心を得ながらも、有料老人ホームよりも費用を抑えることができる」という点ではないでしょうか。介護が必要というほどではなくても、安否確認や生活相談のサービスが受けられることは生活の安心につながります。
サービスや共有スペースの充実さでいうと有料老人ホームよりも劣りますが、費用を抑えられるからこそさらなる住み替えが必要になった場合も、気軽に住み替えることができます。
それに対し有料老人ホームの最大のメリットは「充実したサービスを受けることができ、緊急時も安心できる」という点ではでしょう。
介護サービスを受けることができるのは介護付有料老人ホームに限られますが、住宅型・健康型でも食事などのサービスが受けられたり、施設スタッフが24時間常駐していることから緊急時も安心して過ごすことができます。
その分サ高住よりも費用は高額になりますが、安心を得るためには必要な費用と言えるでしょう。
サ高住と有料老人ホームの違いを詳しくみてきましたが、最後にそれぞれの施設がどういうタイプの人におすすめか、いくつか例をあげてご紹介します。
メリットの部分でも説明しましたが、安否確認や生活相談とサービスは限定的ではありますが、自分だけの生活に何かしらの不安を抱えている人にとっては、この2つのサービスが受けられることで暮らしの不安が軽減されます。
とはいえ、決められたスケジュールは基本的にはありませんので、自宅と同じように自分のペースで過ごすことが出来、生活のペースが崩れて過ごしにくいと感じることはありません。
また初期費用が抑えられるので、住み替えのハードルも下がり、今の住まいに不便さを感じている人にとってサ高住はおすすめです。
介護サービスという点で考えると、24時間介護サービスが受けられる介護付有料老人ホームはおすすめです。緊急時も安心できますし、毎月費用が定額な部分も安心につながります。
逆に介護サービスは必要な分だけで良いという方は、住宅型有料老人ホームがおすすめです。費用は別途かかることにはなりますが、必要な分を必要なだけ利用することができるので、利用の仕方次第では費用を抑えることもできます。
食事など一定のサービスは利用したいけど、基本的にはアクティブに生活をしたいという方は健康型有料老人ホームがおすすめです。とはいえ有料老人ホームなので、自宅で過ごすよりも何かあった時には安心なので、暮らしの不安は軽減されます。
いかがでしたでしょうか。
サ高住は「住居」、有料老人ホームは「施設」ということで、提供サービスや契約形態など明確に違いがあることをご理解いただけましたでしょうか。 お身体の状況や費用の問題などいくつかの面からどこが最適かを検討し、希望条件にある住まいを探すことができるといいですね。
※当該記事に関する個別のお問い合わせは受け付けておりません。また、記事中の触れられている法的見解についての責任は一切負いかねます。所管の自治体窓口または弁護士等の専門家にご相談下さい。「そよ風」のサービスに関してのお問い合わせや不明点は、お問い合わせフォームより受け付けております。
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株式会社SOYOKAZE
事業統括本部部長(拠点サポート部署)
渡邉 祐貴
(介護福祉士・介護支援専門員)
介護現場に10年従事し管理者、生活相談員、計画作成担当者など様々な役務をデイサービス、ショートステイ、グループホームで経験。介護福祉士、介護支援専門員等の資格を取得し、介護の専門性を磨く。
その後、現在の役職となり介護業界での経験は約20年。
現場の感覚を忘れずに、課題や問題点を抽出し、その対策に日々取り組んでいる。
北海道
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