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小規模多機能は1回の契約で「通い」「訪問」「宿泊」の3つのサービスを利用することができますが、利用料金についてはどうなってるの?と疑問に思っている方いらっしゃいませんか?
小規模多機能の料金は、「通い」「訪問」「宿泊」の各サービスをそれぞれ利用するときとは違い、基本料金は月額定額制となっております。
他のサービスが日額だったり回数や時間によって決まるのに対し、月額定額制で利用できるサービスが数少ないため理解が難しいという方がいらっしゃると思います。
そこでこの記事では小規模多機能の料金について、
の項目にわけて説明していきます。小規模多機能はとても便利なサービスですので、料金についてしっかりと理解をしたうえでぜひ小規模多機能を利用してみてはいかがでしょうか。
※当該記事に関する個別のお問い合わせは受け付けておりません。また、記事中の触れられている法的見解についての責任は一切負いかねます。所管の自治体窓口または弁護士等の専門家にご相談下さい。「そよ風」のサービスに関してのお問い合わせや不明点は、お問い合わせフォームより受け付けております。
小規模多機能を利用する際にかかる料金は、月額定額でかかる料金とその他の料金の大きく2つに分けられます。
①月額定額料金:基本料金(利用料)
②その他の料金:加算費用・食費・宿泊費・おむつ代など
地域や要介護度により料金は異なりますが、おおよそ10,000~100,000円程度となります。
(例)
要介護1
通いサービス:10回利用
宿泊サービス:2回利用
※訪問サービスは適宜利用
※2024年4月時点
小規模多機能の基本料金(利用料)は月額定額制となっており、要介護度別に以下の通りとなります。
※介護保険が適用されるサービスは「単位」で料金が決められています。
「単位」は地域ごとに単価が決められており料金が計算されますが、今回は地域単価10円で計算しております。
※上記単位は「同一建物に居住するもの以外に対して行う場合」の単位。「同一建物に居住する者に対して行う場合」とは単位が異なります。同一建物とは、「小規模多機能と構造上又は外形上、一体的な建築物」のことを意味し、「養護老人ホーム、軽費老人ホーム、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅」に限られます。
※2024年4月時点
小規模多機能は1つの介護事業者が
の3つのサービスを提供していることが特徴ですが、基本料金を支払うことで3つのサービスを受けることが可能となります。
ただし基本料金は毎月定額でかかる料金となりますので、サービス利用回数の増減があったとしても毎月同額の料金がかかります。
基本料金以外にかかるその他の料金としては、
などがあります。
加算費用とは手厚いサービスや体制に対して加算される費用のことで、施設により異なる料金となります。どの施設でも共通でかかる加算費用もありますが、施設により内容が異なりますので事前に確認をするようにしましょう。
こちらでは加算費用の一例をご紹介します。
※各加算費用は単位で説明します。1単位あたり地域単価10~11円ほどとなります。
※2024年4月時点
・初期加算 1日あたり30単位
サービスの初回利用時から30日以内の期間についてかかる費用で、サービス利用開始に伴う様々な支援をするために必要なものとなります。また、30日を超える入院後に再び利用を開始した際にも手厚いケアが必要になることがあるため、初期加算がかかります。
・認知症加算 1か月あたり460~920単位
認知症の症状がある方についてはかかる費用で、認知症の症状がある方に対して必要な介護やケアを行うために一定の人員基準を満たしている場合、認知症加算がかかります。
・総合マネジメント体制強化加算 1か月あたり800~1,200単位
日々変化する利用者の体調の変化やご家族のご要望に対し、多職種で協議また地域と連携しながら適切に介護計画を見直すにあたりかかる費用です。
・訪問体制強化加算 1か月あたり1,000単位
下記2つの条件を満たしている場合にかかる費用です。
・サービス提供体制強化加算 1か月あたり350~750単位
サービスを提供する体制を強化するために、事業所で勤務する介護職員の職員数のうち
などといった一定の条件を満たしている場合にかかる費用です。
そのほかにも、
・介護職員処遇改善加算
・若年性認知症利用者受入加算
・介護職員等特定処遇改善加算
・看護職員配置加算
・看取り連携体制加算
などがあります。
前章で説明した基本料金と同じく自己負担割合は1~3割の為、1つあたりの加算費用は少額とはなりますが、複数の加算費用がかかるとなると大きな費用になりますので、事前に確認をするようにしましょう。
食費や宿泊費、おむつ代などはどのサービスをどれだけ利用するかによって変わってきます。
主な内容としては、以下の通りとなります。
これらは全て介護保険適用外となるため、全額自己負担となります。そのため基本料金は毎月定額ですが、宿泊サービスの利用回数や食事の喫食回数により、毎月の料金が変動します。
Q1.ショートステイやデイサービスなどそれぞれで契約するのと、小規模多機能だけを契約するのどちらが安いの?
A.どちらが安くなるかは、利用状況により異なります。
利用回数や介護度などにより一概には言えませんが、どのサービスをどのくらい利用する想定なのか1度シュミレーションしてみると良いでしょう。
例えば要介護1の方でデイサービス利用1回あたり自己負担額が1,000円(食費含む)だとした場合、
月利用10回未満:デイサービスだけの契約の方が安い
月利用10回以上:小規模多機能の契約の方が安い
ということになります。
小規模多機能は前述している通り月額定額制となりますので、利用回数が多い方や月によって体調の変化にばらつきがある方などは、小規模多機能を利用することをオススメします。逆に利用回数が少ない方などは、まずデイサービスやショートステイなど各サービスを利用し始めるところからスタートし、利用回数が多くなったタイミングで契約をし直す、ということを考えてみてはいかがでしょうか。
<参考記事>
デイサービスの料金について:デイサービスの料金は一回1,500~2,500円!その仕組みを簡単に解説
ショートステイの料金について:ショートステイの費用まるわかり!費用を抑える方法や軽減制度も紹介
Q2.料金が定額なので他のサービスと併用したいのですができますか?
A.併用はできますが、できるサービスには限りがあります。
Q3.月額定額制っていうけど、契約した日から費用が発生するの?
A.費用発生はサービスの利用開始日~契約を終了した日となります。
費用が発生するのは「通い」「訪問」「宿泊」のいずれかのサービスを最初に利用した日となり、契約を終了した日で終わりとなります。
ですので、月途中で契約を開始したり終了をした場合は、契約していた期間に応じて日割り計算となります。
Q4.費用を抑えるための方法は何かありますか?
A.所得の低い方などに適用される軽減制度があります。
申請は必要になりますが、所得の低い方や1か月の利用料が高額になった方に対して適用される軽減制度があります。※2021年8月時点
・高額介護サービス費(別ページへのリンク)
1か月または1年間に支払った自己負担合計額が、所得により区分けされた上限額を超えたとき、超えた分が介護保険から払い戻される制度です。
・社会福祉法人等による低所得者に対する利用者負担軽減制度(別ページへのリンク)
低所得で生活が困難であると認められた方について、軽減を実施している介護サービス事業所からサービスを受ける際に、利用者自己負担額が1/4(老齢福祉年金受給者は1/2)軽減され、3/4となる制度です。
軽減制度以外では、定額料金以外の部分で費用を抑えるために
などわずかではありますが、工夫次第で費用を抑えることができます。
いかがでしたでしょうか。
基本料金が月額定額制ということで、サービスをそれぞれ利用するよりもわかりやすく、介護保険利用限度額からはみ出てしまう心配も少ないとても便利なサービスとなります。
どのサービスをどのくらい利用するのかシュミレーションをしたうえで、小規模多機能の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
小規模多機能型居宅介護について詳しく知りたい方はこちら「小規模多機能型居宅介護とは?概要・メリット/デメリット・費用など」をご覧ください。
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私たちは小規模多機能型居宅介護をはじめ、様々な在宅系サービスを展開しています。
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株式会社SOYOKAZE
事業統括本部部長(拠点サポート部署)
渡邉 祐貴
(介護福祉士・介護支援専門員)
介護現場に10年従事し管理者、生活相談員、計画作成担当者など様々な役務をデイサービス、ショートステイ、グループホームで経験。介護福祉士、介護支援専門員等の資格を取得し、介護の専門性を磨く。
その後、現在の役職となり介護業界での経験は約20年。
現場の感覚を忘れずに、課題や問題点を抽出し、その対策に日々取り組んでいる。
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介護保険サービスは20種類以上あり、それぞれ用途やご利用目的が違います。
「どのサービスを使ったらいいのかわからない!」という方は、
まずはどんなサービスがあなたに適しているのか簡単にチェックしてみましょう!
最大4つの質問に答えていただくだけで、おすすめの介護保険サービスを紹介します。
介護保険サービスを利用するには行政が実施する要介護認定にて
要支援または要介護の判定を受けている必要があります
介護保険サービスはご自宅で生活しながら使うものと、施設に移り住むものがあります。
ライフプランに合わせて選択してください。
ご自宅でご利用できる介護サービスにはスタッフがご自宅に来てくれるものと、
介護が必要な方が通う施設があります。
ご自宅に来てもらうと住み慣れた環境で過ごせます。
施設に通うと他のご利用者との交流やレクやリハビリが充実しています。
移り住む施設の中には認知症のケアに特化しているものがあります。
施設を選ぶ際は認知症の有無をひとつの基準にしてみましょう。
日常生活を送るうえでどのくらい介護が必要かによって適している施設は変わります。
介護度を基準に選択してみましょう。